上野公園を通りがかると、ナンカ居ました。
石膏でできているのか、頭のてっぺんから靴先まで全身真っ白の人の形をした像らしきもの。
しかし、像にしてはずいぶんと精巧に出来ている。
まるで人間そのものではないか!
すぅー・・・
なんの前触れもなく像の右腕が動いた。
何?! 可動式か!!
……んなわけナイ。
それは像などではなく本物の人間だったのだ。
全身を白一色にペイントしたアヤシイおじさん…というにはまだ早いだろうか…が異様なモニュメントの正体だった。
右腕の指し示すその先を見てみれば金色の小さな入れ物が置いてあった。
そのお隣のボードに何か書いてある。
『ヘブンアーティスト』
何がヘブンなのかヘブン状態なのか分からない。
きっと頭がヘブンなのだろう……私は勝手にそう結論付けた。
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